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2A3シングル3 2006/7/10

またまた2A3シングルです。今度は出力トランスをU−808に変更しました。またケースはアルミ板で作りました。

構成は6SN7(SRPP)6SN7(SRPP)、2A3の3段構成で作りました。

回路図はこちらに用意致しました。


 

5U4Gのためか電圧は低めです。DFは1.6と1.58です。ノイズは2.2mVと2.7mVと若干高めです。AC点火では仕方ありません。 トランスの特性でしょうか2A3−2に比べ高域が伸びています。
このアンプのハンダはcanfieldです。2A3−1で好結果でしたので再度使ってみました。ペーストは米ビンテージ品を使い贅沢に作りました。線材も同様に40年代WEのエナメル線です。 これは20AWGと太いので細かいところは作業がたいへんでした。このハンダは終了です。線材ももう1台出来るかどうかです。
音質ですが2A3−1に似ています。ハンダや出力トランスが関係あるのでしょか。高域は強調感があり気持ちいいです。中域も 元気に前に出ます。中高域の艶は絶品です。これでこのハンダは終わりなのが残念です。低域も十分出ますがもう少し力強さがあれば最高なのですが。

2A3S



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今回はケースをアルミ板で作ってみました。これで2A3シングルアンプは終わらせたいと思います。
上板に3mm厚アルミ板、前後に同じく3mm厚、左右はねじ止めのため10mm厚としました。下板は1.5mmです。 前側に4mm厚のパネルを付けました。
ケースの大きさは、40cm×20cm、高さ4cm位です。


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まずはいつも通りのサブシャーシーです。今回は全部の真空管を乗せました。

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今回は定電流ではなく抵抗でバイアスを作ります。


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今回は定電流ではなく抵抗でバイアスを作ります。


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アルミ板を組み立て、塗装をしました。


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上板はアルミ生地にクリア塗装をしました。


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トランス類、サブシャーシーを取り付けました。後は配線です。


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今回の部品です。カップリングコンデンサはビンテージではないのですがオレンジドロップを使いました。古い物を使ったときは 結果が良かったので今回は新しい物で作ってみます。数が多いのは値が違い、どれにするか後ほど決めます。
ボリュームは高価なのですが安心して使える東京光音のCP-601Aです。あまり抵抗値が高いのは好みでないので50KΩです。
青いコンデンサはSpragueの601D 180μ/100Vです。他にSiemensの100μ/63Vとマロリーのブロックコンを2個、 抵抗は60年代のメタルシ−ルドカ−ボンフィルム抵抗を使ってみました。 まだ、これだけでは足りません。


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配線が終わりました。後は調整です。


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内部の配線状況です。


ジュラコンのスぺーサーを使ってターミナルにしています。熱に弱いのでテフロンの座金を挟んでいます。ビスは真鍮製


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前パネルを付けて完成です。前パネルはシリコン接着剤で軽く止めました。その際固定した道具の跡が残ってしまいました。 その部分に飾りを付けてごまかしています。
ついでにビスを真鍮の金メッキ品に替えました。他のビス類も真鍮製かステンレスを使っています。


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ボリュームのつまみはアルミ棒の削りだしを塗装しました。
6SN7はロシア製6H8Cを使いました。新品ですがRCA等とは作りが安っぽく感じます。
最初はRCA等を使っていましたが新品で統一しました。5U4Gは古いロシア(ソ連)製です。


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最終です。電解を固定しました。


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